英国王室・宮中服

1896年、侍従長党は英国王室の宮中服着用を管理する新しい指針を発表し、宮中に出席する際の紳士の服装を標準化するために、まず最初にブラックシルクベルベットから作られたカットスチールボタンであしらわれた服装が規定されました。それまでの宮中服は、コートと花柄の極上の生地の半ズボンとベストを組み合わせたものでした。これはキングジョージ三世の時代に着られていた、贅沢に装飾された宮中服の流れをくんでいます。

この新しく、落ち着いたスタイルの服は州長官達の規定の制服となると同時に、前の時代の服の要素も踏襲していました。 これらの中には18世紀に初めて登場し、1740年代の袋かつらの面影を残す首の後ろにブラックシルクのバラ飾りを付けたシャポウ・ブラとして知られている折りたたみ三角帽の種類があります。コートそのものは19世紀の仕立て技術の進歩がこの最新の衣服のぴったりとしたシルエットに役立つ一方で、1780年代のスタイルを繰り返したのでした。この地味な制服を補うために、さまざまなカットスチールボタン、靴のバックル及び刀剣の柄が作られ、着る人の個性を表現することができるようになりました。

現在、ヘンリープールは1世紀以上も前に設定された基準とほとんど同じ州長官用宮中服を作っています。女性用、男性用ともに、服はそれぞれ完全なオーダーメイドです。また、最適な宮中パターンに合わせたボタン及び靴のバックルをあしらえた最上のイタリア製ベルベットからカットし、ハンドメイドで作っています。デザイン、スタイル及び素材選びのアドバイスをさせていただいております。
宮中制服の変更修正もお引き受けしております。

※この商品は英国本店のみのお取り扱いです。