1860年、ヘンリープールはエドワード皇太子(後のエドワード7世)がサンドリンガム開催されたインフォーマルなディナーパーティで着用するために、ショートイブニングジャケット、いわゆるスモーキングジャケットを作りました。

同年、ニューヨーク、タキシード・パークのジェームス・ポッターズ氏がロンドンを訪れ、その後エドワード皇太子に招待されてサンドリンガムで週末を過ごしました。その時、エドワード皇太子はポッターズ氏にヘンリープールでスモーキングジャケットを仕立てることを勧めたのです。

ポッターズ氏がニューヨークに戻って新しいスモーキングジャケットをタキシードパーククラブで誇らしげに着用したのです。会員仲間はすぐにコピーを作り始め、クラブの「男性のみの」ディナーにおけるインフォーマルウェアとして認められたのでした。

結果的に、アメリカではディナージャケットがタキシード(Tuxedo)またはタックス(Tux)として知られるようになったのです。